コータローの国会レポート㊵ブレない「軸」が必要(大阪民主新報より転載)
2015年04月12日
先日国会内で、ある自民党の議員が「『都』構想は絶対アカンで。官邸は何考えているんや」と話し掛けてきました。どうやら昨年末、「都」構想住民投票に関して、憲法改悪で維新の協力を得るために、官邸が公明党に方針転換を迫ったことに怒っているのです。大阪の自民は都構想反対ですが、どこまで踏ん張ってくれるのか。
他党はどうでしょう。先日タクシー運転手の家に、公明党の女性が選挙のお願いで訪問してきて次のような問答をしたそうです。
運転手「あんたんとこは『都』構想についてどう思ってるんや?」
女性「今回の選挙は『都』構想だけやなくて、『暮らし』も大事やから…」
運転手「『都』構想ってのは暮らしにもかかわるんちゃうの?」
女性「とにかく和泉市は関係ない」
運転手「大阪全体の問題やで」
3月31日の青年会議所主催の公開討論会。清水ただし衆院議員が「公明党さんは支持者にも反対をよびかけるんですか?」と聞いても、「いっせい地方選挙の結果をみながら…」と、相変わらずの日和見です。
3月23日の「朝日」報道によると、公明党は「都」構想について街頭では極力触れないことが暗黙の了解になったとのこと。大阪市の解体・分割が最大の争点である大阪の選挙で、この問題に触れられない政党は、その存在価値が問われると言わなければなりません。
「『都』構想反対」の一点共闘でもブレない「軸」が必要です。維新政治に正面から対決できる政党が、どこまで大きくなるか。共産党の躍進に大阪の未来がかかっています。
(辰巳孝太郎 日本共産党参院議員 隔週で掲載) (大阪民主新報、2015年4月12日付より)