コータローの国会レポート 一般常識からかけ離れ (大阪民主新報より転載)
2016年10月16日
いよいよ臨時国会がスタートしました。論戦の場は参議院に移り、満を持して小池晃書記局長が質問に立ちました。質問時間は1時間30分超。まさに躍進の効果。映画1本分の質疑応答で政権を追い詰めました。
委員会がひと際沸いたのが、いわゆる「白紙領収書」問題を取り上げたときです。稲田防衛大臣、菅官房長官、そして政治資金の所管大臣である高市総務大臣までもが、政治資金パーティに出席し、白紙の領収書に自分で名前を書き入れていたのです。閣僚たちは小池さんの追及にしれっと「問題ありません」。一般常識からはかけ離れた感覚です。
閣僚達は法律上、発行側の領収書作成方法が規定されていないから合法だと強弁しましたが、規定がないのは領収書の宛名は発行者が書き込むのが当たり前だからです。こんな事が許されれば、裏金をつくことだって可能になります。
こんなことを平気でやってしまうのは、「お金の感覚」がズレているのではないでしょうか。舛添東京都知事は国会議員時代に、貯め込んだ自らの政治資金で絵画を購入した事などが問題になり、辞任に追い込まれました。
ある自民党議員曰く、ベテラン議員になればなるほどと政治資金の出費が減少し、往々にして「お金が余る」とのこと。舛添氏はその余ったお金で散財したというのです。本当に腹が立ちます。彼らの政治資金の原資のほとんどは国民の税金である政党助成金。濡れ手で粟の助成金はきっぱり廃止するしかありません。(たつみ・こうたろう 日本共産党参院議員 毎月第3週に掲載)
(大阪民主新報、2016年10月16日付より)